クリーニング豆知識

豆知識1 「汚れ」とはいったい何?

一般的な「汚れ」は以下の4つに分類することができます。

1.水溶性の汚れ

食物のでんぷん質(ごはん、うどん)、蛋白質(肉類、魚、卵、牛乳)、塩水、砂糖水、果汁など。

水溶性の汚れ

2.固体の汚れ

土ぼこり、砂ぼこり、糸、綿、毛などの屑、工場や自動車から出るススなど。固体の汚れは、衣類をよく乾燥させたりブラシ掛けしたり、はたいたりすれば、いくぶんかは取れますが、粒子の細かいものは繊維への付着力が強く、電気的に付着しているものもあってブラシをかけるだけでは取れません。

3.油性の汚れ

てんぷら油、バター、マヨネーズ、肉、魚の油、衿アカ、手アカの脂肪酸、化粧品の油、機械油、灯油、ガソリン、グリース他。

4.特殊な汚れ

衣類について古くなった果汁や汗、コーヒー、紅茶、醤油、ソース、インク、ヨーチン、赤チン、チューインガム、口紅、コールタール、ペンキ他。

豆知識2 保管する場合は袋から取り出して!

クリーニング後の衣服をポリ袋ごと収納しがちですが、これは間違いです。ポリ袋のまま保管すると、通気性が悪くなって湿気を閉じ込めてしまいます。カビの繁殖や虫食い、変色などの原因になりますのでご注意ください。正しくはポリ袋から出して、風通しのよい所に30分ほど掛けてから収納するのがおすすめです!

保管する場合は袋から取り出して!

豆知識3 夏は光化学スモッグによる変色が・・・

夏は光化学スモッグにより、保管している大切な衣類が色あせてしまうことがあります。これは、「酸化窒素ガス」が綿やナイロン製品に使われている染料と反応することによって起こってしまう現象です。長期の保管をする場合は、年に1~2回風に通しましょうね。

夏は光化学スモッグによる変色が

豆知識4 汗のしみこんだ衣服が大変なことに!

汗がしみこんだ衣服をそのまま放置していると大変なことになります。汗は、尿素・アンモニア・塩分などが水に溶けたものです。水分が蒸発すると、これらの成分が繊維に残り、繊維が硬くなったり、悪臭を発したりします。汗がついたらすぐに丁寧に洗うか、クリーニングに出しましょう!

汗のしみこんだ衣服が大変なことに!

豆知識5 夏の服には見えないシミがいっぱい!

夏の衣服には、乾くと見えなくなりますが、汗や清涼飲料水のシミがついていることが多いのです。衣類についた汗などは放っておくとシミやカビなどの原因になります。そんな時にはうさちゃんクリーニングのパワーアクア加工をお試しください。当社のパワーアクア加工は衣類に残った汗などの水溶性の汚れを落としやすくすることができます。ドライクリーニングなので型くずれも防止し、繊維にとってもやさしいクリーニングです。この機会にぜひ一度お試しください。

※以前「 従来のドライクリーニングでは落とせなかった水性の汚れを独自のノウハウで完全に落とします。」と記載しておりましたが、汚れが完全に落ちないこともありますので表記を訂正いたしました。また、汚れとシミは違います。シミは時間が経過すると落ちにくくなりますので、早めの対応をおススメいたします。
パワーアクア加工

夏の服には見えないシミがいっぱい!

豆知識6 ご存知でしたか?衣料用防虫剤の違い

実はあまり知られてはいませんが、衣料用防虫剤には様々な種類・特徴があります。
使用する前に、チェックをしてみてはいかがでしょうか。


無臭のもの

薬物名 特徴 避けた方がいいもの
エムペントリン
(ピレスロイド系)
衣類にニオイがつかないので洋服ダンスや衣装ケースに適しています。 銅を含む金属製品(真ちゅうなどのボタン)
※ニオイがつかないので取替え時を忘れがち。有効期間をこまめにチェック!

有臭のもの

薬物名 特徴 避けた方がいいもの
パラジクロルベンゼン 効き目が早いので、ウールや絹素材の衣類に適しています。
有効期限は6ヶ月以上。
ポリエチレン、ポリプロピレン以外のプラスチックフィルムを使った金糸、銀糸やラメ製品、スチロール製品、合成皮革
※ナフタリン、しょうのうとは併用不可。50度以上になると溶けてシミになることもあります。
ナフタリン 効き目は遅いが、効き目が6ヶ月以上もつので、フォーマルウェアに適しています。 塩化ビニール製品(バッグ、ベルトなど)
※パラジクロベンゼン、しょうのうとは併用不可。
しょうのう ウールや絹素材の衣類に適しています。
有効期限は6ヶ月程度。
金糸、銀糸や金箔には直接触れないように使用してください。
※パラジクロルベンゼン、ナフタリンとは併用不可。

ご注意ください!

種類の異なる防虫剤を併用すると、衣類にシミがついたり変色したりすることがあるので注意が必要です。

豆知識7 はっ水加工とは?

シリコン樹脂を衣服の繊維1本1本に付着するので通気性も損なわれず、風合いを保ちつつ水や油をはじいて汚れを防ぎます。スーツやコートなどにぜひお試しください。

はっ水加工とは?

豆知識8 飲み物のシミは要注意!カビや虫食いの原因に…

結婚式や新年会、忘年会など宴会の多い時期にはチョットお洒落な服を着る方は多いのではないでしょうか。飲み物のシミは、乾燥すると目に見えなくなってしまい、放置すれば黄ばみや虫食いの原因にもなります。糖分やアミノ酸を好む害虫やカビがあなたの大事な衣服を狙っています。もし、大切な服にお酒やジュースをこぼしてしまったら、お気軽にスタッフにご相談ください。

飲み物のシミは要注意!カビや虫食いの原因に

豆知識9 ヘアムースが衣類についてしまうと…!

化粧品は簡単に落ちないように作られているため、衣類についたまま放置してしまうと、落ちにくくなるどころか変質してしまうことがあります。またYシャツの襟につきやすい整髪料などの樹脂剤が、生地に残ると汚れを接着しシミの要因になります。その他にも、香水の成分はアルコールを多く含んでいるので、染料によっては、輪ジミの原因にもなります。シミができてからでは遅いため、日頃の衣服のケアは大事です。

ヘアムースが衣類についてしまうと

豆知識10 シミにご用心!

下記に様々なシミを紹介しております。目立たないシミでも早めにクリーニングしないと取れない恐れがありますので、シミをつけてしまった場合はお早めにお店へお持ち込みください。

シミ発生~2日以内 90%のシミは落ちますが、10%は残る場合がある。
2日~1週間経過 50%のシミは落ちますが、50%は残る場合がある。
1週間~1ヶ月経過 10%のシミは落ちますが、90%は残る場合がある。

※あくまでも目安であり、シミの大きさ・種類によって異なります。